知泉的:語源&由来辞典
虫酸が走る(むしずがはしる)
・何かを見て胸がムカムカするほどの嫌悪感を憶えること。

【語源&由来】
「虫酸(むしず)」とはムカムカした時に、胃から口へと逆流してくる酸っぱい液体のことで、「走る」は勢いよく出てくるさま。「虫唾」とも書く。
かつて人間の体内には本能的な感情を呼び起こす心の核になる「寄生虫(三尸:さんし)」が住んでいると考えられており、それによって様々な気持ちになるとして言葉も多く考えられた。
そのために、胃から出てくる酸っぱい液体をその虫が出す唾液と考えて「虫の酸/虫の唾」と考えた。実際には胃液の酸。

【メモ】
体内に住んでいると言われる寄生虫は「三尸(さんし)」と呼ばれ、人間が産まれた時から体内にいて、人が眠っている間に体内から抜け出て、その日に起こった罪悪などを天帝に報告するとも言われている。道教の考えから出ていたもの。
三尸は「三虫(さんちゅう)」とも「九虫(きゅうちゅう)」とも言われる。

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【関連項目】







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