知泉的:語源&由来辞典
名刺(めいし)
・名前や身分などを書いた紙片。

【語源&由来】
中国・唐時代に登場したとされる。
当時は竹を削った物が多くそれを削って姓名を刻んだものを「刺」といい、その名札状のものを「名刺」と呼ぶようになったもので、それがそのまま日本にも入って来た。
「刺」は「トゲ」とも読める文字で、「刺(し)を通ずる」という言葉は「名刺を差し出して面会を求める」という意味。
日本では室町時代などからは和紙に墨で手書きされたものが使われていた。

【メモ】
☆雑学の中で「知人宅などを訪れた時に、その家が留守だった場合に名前を書いた札を玄関などの隙間に刺して帰って来たので、名刺」という物が出回ったことがあるが、これはガセ。
☆幕末期、日本で初めて現代に通じる名刺を用いたのは、文久三年にフランスに使節として派遣された筑後守だった池田長顕(ながあき)。フランスに行った時に日本人の名前が覚えられにくいと感じて、フランスの印刷所に駆け込んで印刷したもので、アゲハ蝶の紋章をデザインした下に自分の名前を入れたもの。

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【関連項目】







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