知泉的:語源&由来辞典
矢立て(やたて)
・筆と墨壺を組み合わせた携帯用の筆記用具入れ。

【語源&由来】
鎌倉時代に戦場で書き物をするために小型の硯と筆を収納出来る箙(えびら)という容器が考案された。
これが弓矢の矢を納めて背負う容器に似ていたことから、その名前をそのまま「矢立」と呼ぶようになったもの。

【メモ】
☆松尾芭蕉の奥の細道では、旅に出発して最初の句「行く春や鳥啼魚の目は泪」を詠んだ時に「これを矢立の初めとして」と書いている。矢立は筆記用具入れと同時に、旅先で書き物をすることの意味にもなっている。
☆現在はほとんど使われていないが、国会で内閣の閣議決定の際に閣僚の筆による花押(かおう:サインのような記号)が必要なために、現在でも使われている。

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【関連項目】





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