知泉的:語源&由来辞典
油断(ゆだん)
・気を緩めること。注意を怠ること。

【語源&由来】
語源は2つある。 (1)仏教経典『大般涅槃経(だいねはんぎょう)』の中、『北本涅槃経 二二』の中にある「王勅一臣、持一油鉢経由中過、莫令傾覆、若棄一滯、当断汝命」で、王様が家臣に油の入った鉢を持たせて、もし一滴でもこぼしたら命を絶つと命令をして、そのうしろに刀を持たせた家来を立たせて監視をしたという故事から「油断」という言葉が生まれたという説。
(2)『万葉集』の中にも登場する「寛に寛に(ゆたにゆたに)」という悠々と漂い動くさまを意味する言葉が変化したという説。

【メモ】
雑学的には(1)のエピソードが面白いこともあって良く語られているが、古い文献では「油断」という漢字表記以外のものも多くある事から、まず「ゆだん」という音があったのではないかと考えられている。
「寛に(ゆたに)」から来たという説に関しては、四国の一部地域では「ごゆっくりしてください」という意味で「ゆだんなされ」と言うこところもあり、やや有力な説と考えられている。

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【関連項目】





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