【語源&由来】
漢名の「竜胆」を音読みしたものが変化。
リンドウは漢方で根を乾燥させて健胃剤として用いられるが、この味が非常に苦く「まるで竜の胆のような苦さだ」と言われ、そこから「竜胆(リュウタン)」と呼ばれるようになった。
それが日本に入って来た時に音読みされたもの。
平安時代前期、912年頃の勅撰和歌集『古今和歌集』では「りうたんのはな」。
平安時代中期の和歌集『順集』では「りむだうも名のみなりけり秋の野の千草の花の香にはおとれり」となっている。
それ以外に様々な表記がされているが、平安時代の終わり頃には現在の名に落ち着いている。
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