【語源&由来】
漢語では「決まった住所を持たずに流浪する人」を意味する言葉。
日本では浮浪人(ふろうにん)といって律令制国家において、調庸の税負担に耐えかねて耕作地を放棄して本拠地から逃亡した農民を指す言葉となった。
鎌倉時代辺りになると、主家を失い仕官できずにいる武士などを指す言葉に変容し、浪人を「牢人」と書くケースも出てくるようになる。
さらに江戸時代には失業者、奉公先から逃げ出した奉公人、追い出された奉公人などを指し、明治時代以降になると進学や就職に失敗した人なども指すように、時代によって変わってきた言葉。
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