鳩 のバックアップ(No.1)
は【はと:鳩】
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ハトの豆知泉 †
- ハトを漢字で書く場合、一般的に『鳩』と言う漢字を使用するが、実は「鳩」は野生種の事を指す。
レース鳩などの飼育されている種類のハトは「鴿」と書くのが正しい。
- ハトのメスは1羽だけでは産卵できない。何故か他のハトを見ていないとダメ。しかし鏡に映った自分の姿でもOK。
- メーテルリンクが書いた小説「青い鳥」は幸せを運ぶと言う話だが、原題は「Tourtereau」。これはフランス語で、意味は『キジバト』。(単にハトを指すこともあるそうです)
- アメリカ大陸にヨーロッパからの探査隊が入った時、リョコウバトの群れが幅500mで3時間も頭上を飛ぶのを見たという記録がある。計算では約10億羽ぐらいになる。そしてアメリカ大陸に欧州人が入植してたった1世紀で絶滅させられた。
- オリンピック開会式では「ハトを飛ばすこと」と規定されている。
- 鎌倉の住民は、県外に出さない製造過程で壊れた鳩サブレーの袋詰めをいつも買って食べている。だから、鎌倉出身の人間で、鳩サブレーが鳩の形をしていることを知らず、「何故鳩なんだろう」と思っている者は多い。
- 新沼謙治?は鳩好きなために鎌倉名物「鳩サブレー」が食べられないという噂。
- ハト好きとして有名だった新沼謙治は、子供が「猫を飼いたい」と言ったため、30羽程いたハトを泣く泣く親戚に預けた。
平和の使者 †
- 実は「鳩+オリーブ=平和」という関連は、聖書の『創世記』に出てくるノアの方舟の物語に由来しているのです。
ノアは世界を巻き込む大洪水から逃れるために、方舟に家族と多数の動物を乗せて避難をしました。
その大洪水がおさまった後、世界はどうなっているか? を確かめるために、ノアは方舟の窓から鳩を放したのです。
しかし地上の水はまだ引いておらず、鳩は休むところもなく、そのまま戻ってきました。
そして7日後、そろそろいいだろうと再びノアは鳩を放すと、今度はオリーブの小枝をくわえて戻ってきた。そこでノアは洪水が引いた事を知るのです。
- つまり、ここから平穏無事な状態の象徴としての「鳩+オリーブ」が出来上がったのです。
日本でも古くからハトは神の使いとされている為に、この「ハト=平和」と言う図式がすんなり受け入れられたのかも知れません。
- ついでにこの「ノアの箱船から放たれたハトの話」がエイプリルフールの起源になっていると言う説もあります。
鳩の社名 †
- キャラメルコーンの『(株)東ハト』
この会社の創業は1952(昭和27)年で、その当時は『東京製菓(株)』でした。
しかし同じような会社名が多く、差別化出来ないということで社長がシンボルマークとして「平和への願い・企業の発展」を意味するハトマークを考案したのです。
- その為に『鳩印の東京製菓』と呼ばれるようになり、その結果、翌年1953(昭和28)年に社名を『東鳩・東京製菓(株)』へと変更し、一般的に「東鳩:トウハト」と呼ばれるようになったのです。
- さらに1996(平成8)年にはもっとハッキリとさせる為に社名が現在の『(株)東ハト』になったのです。
- ガスコンロでお馴染みの『(株)パロマ』
実はこの会社名はスペイン語で鳩を意味する「Paloma」なのです。
なぜガスコンロなのに鳩なのか? しかもスペイン語なのか?
- というと、創業時に「平和のシンボルとして世界中で愛されている鳩を社名にしたい」という事で、最初は英語で「ピジョン」と名付けようとしたのですが、周囲から「なんか語感が良くない」という意見が出て、色々な呼び名を調べ、その結果スペイン語のパロマになったのです。
- ベビー用品専門会社『ピジョン』
もっとも、その語感がよくないと言われた『ピジョン』を社名にしているベビー用品専門会社もある。もちろん「平和への祈り」が社名の元になっている。
- ちなみにピジョンの創業者・仲田祐一氏は、哺乳瓶の開発時に「赤ちゃんにとって最適なオッパイは?」と言う研究の為に、約1000人のオッパイを吸わせてもらって哺乳瓶の吸い口を完成させた。(もちろん開発理由などを説明した上で)
黒いハト †
- 黒い?種類が増えていく原因にはカラスが関係しているのだが、カラスの遺伝子はまったく関係ない。
ただ、白いハトは目立つためにカラスに襲われてしまうので、結果的に白いハトが淘汰されて、黒系統のハトばかりが生き残ると言うことに起因するそうです。
ハト時計 †
- 鳩と言うと『はと時計』と言うのがよく知られています。
この一定時刻になると鳩が出てくる時計の元祖は、1730年?のドイツでアントン・ケッテラーによって作られました。
が、実はこの当時に作られた時計から出てくる鳥はハトではなく、カッコウ?だったのです。
- ヨーロッパではカッコウと言う鳥は、春を告げる鳥とも言われており、時計の中から出てきて時を告げると言うのには最適な鳥だったわけです。
このカッコウが何故ハトに変身したのか?と言うのは現時点では不明なのですが、明治時代にカラクリ時計として日本に輸入された時点ですでにハトになっていたみたいです。
- どうやら日本などに輸入され始めた時期にカッコウからハトに変わったらしく、日本に輸入する際にカッコウより日本人に親しまれているハトにしたとか、「カッコウ時計」ではゴロが悪いのでハトにしたとか、色々な説が存在しています。
マジックのハト †
- マジックでハトを出す場合、基本的に白いハトが出てきます。いわゆるギンバトと呼ばれる種類のハトです。
その理由の一つにはマジシャンが黒い服などを着る為とも言われていますが、もっと重要な理由があります。
- 白いギンバトは羽根を広げたときは、他のハトと変わらない程の大きさに見えるのですが、羽根を閉じるとコンパクトにまとまってしまうのです。
それに、ギンバトはとても性格が温厚だというのがあります。ヒナの頃から育てたハトは人に慣れておとなしくしている上に、鳥の習性として仰向けにされるとおとなしくなってしまうと言う物を利用しているのです。
更新履歴 †
- 2000.00.00