OL のバックアップ(No.1)
お?【おーえる:OL・office lady】
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BGでは何故まずかったのか? †
- 国際化が進むビジネスシーンですが、その中で当たり前に使われている「サラリーマン」や「OL」と言う言葉は、思いっきりな和製英語でネイティブなアメリカ人には通用しないことばです。
- その中で「OL:オフィスレディー」と言う言葉は、自然派生的に生まれた言葉ではなくしっかりと誕生した瞬間が特定できる言葉です。
- 戦後すぐの頃、実は当時は未だ先進的だった社会に出て働く女性のことは職業婦人と呼び、それの英語名称が《BG:ビジネスガール》だったのです。
- この言葉はどこから出てきたのかはあまり解らないのですが、もしかしたら当時日本に駐留していた進駐軍(GHQ)が使っていた言葉の中から出てきた言葉なのかもしれません。
- その言葉を誰とも無しに使うようになり、戦後すぐの頃は目新しい英語の流行語として定着していったのです。
- しかし、流行した後でとんでもない事が判明してしまったのです。
- 進駐軍が喋っていた「ビジネスガール」というのは、実はコールガールを指すスラングだったのです。
それ以外にも「BG」が意味する言葉として「酒場の女:バーガール」や「高級娼婦:ビーガール」などにも取られ兼ねない言葉だと言うことが判明してしまったのです。
新たな和製英語 †
- それにいち早く対応したのは国営放送のNHKで、昭和38年に放送禁止用語として決定しました。と言っても、戦後からすでに18年も経っていた時の指摘だったから遅すぎたのかもしれません。
- 世間的にはそれまで当たり前にBGと言う言葉を使っていたために「それに替わる言葉がないと不便だ」と言う議論が巻き起こったのも当然の結果です。
- それに対し、雑誌『女性自身:光文社』が「BGに替わる名称」を公募し、その候補作の中から『OL:オフィスレディ』と言う言葉が圧倒的な支持で選出されたのです。(1963(昭和38)年11月25日発売号)
- なぜここで正しい英語の「ワーキングウーマン」と言うのが使用されなかったのか疑問は残りますが、こうして新たなる和製英語が誕生したのです。
※ワーキングウーマンだと略称が「WW」になってしまうからなのでしょうか?
※とりあえず「オフィスレディ」と言う言葉も、勘のいい外人には通用するそうです。
※この公募の際に「OL」と言う言葉を考え出したのが、作家の柴田錬三郎だとか、のちに直木賞を受賞する志茂田景樹だとか色々な噂がある。
11月25日 OLの日 †
- 働く女性の異業種間交流サークル「OLネットワークシステム」が1994(平成6)年に制定。
- 1963(昭和38)年、はじめて「OL」という言葉が女性週刊誌『女性自身』11月25日号に載ったことから、この日になりました。
更新履歴 †
1999.01.09