アダムとイブ

あアダムとイブ／りんご(04)

1. リンゴ01：原産地／渡来
2. りんご02：栄養的／むいたリンゴの変色／酸味
3. りんご03：熟語・ことわざ
4. りんご04：アダムとイブ
5. りんご05：ニュートンのりんご

熟語：アダムのリンゴ †

• 英語でノドボトケの事を「アダムのリンゴ／Adam's apple」と言います。
  これはもちろん旧約聖書の話から来ています。
  アダムが神様に隠れてリンゴを食べているとき、空から天使が降りてきたのです。
  

• そこで慌てて残りのリンゴを飲み込んでしまった為、喉にリンゴがひっかかってしまったのです。
  それ以来アダムの子孫の全男性の喉にはノドボトケが出るようになったと言われています。
  

• なお、イヴは最初はひとりでリンゴを１個食べて、次はアダムと一緒にリンゴを１個食べたので、バストが二つ膨らむようになったというジョークもあります。

ことわざ：禁じられた果実は一番美味しい †

• 英語のことわざで「Forbidden fruit is sweetest」と言うのが原文です。
  この言葉は旧約聖書のアダムとイヴの話から出ています。
  当然ここで言われている禁じられた果実というのは・・・と多くの人がリンゴの事を思い浮かべたと思います。
  

• エデンの園に神様の創造された最初の人類アダムとイヴは住んでいました。
  そこでの暮らしは何不自由なく、苦しみも労働もない物でした。
  食事に関しても、エデンの園にたくさん生えている果樹を自由に食べることが許されていたのです。
  ただし神様に「善悪を知る木／the tree of the knowledge of good and evil」の実だけは食べてはいけないと言われていました。
  当然、二人もそれに従っていたのですが、ある日エデンの園に忍び込んできた蛇にそそのかされたイヴが、善悪を知る木?の実を食べてしまったのです。
  その途端に自分のした罪に目覚めたイヴは、アダムも共犯者にしてしまえば・・と考え、アダムにもこの木の実を食べさせたのです。
  そして二人はお互いが裸だと言う事に気が付き、恥ずかしくなって近くにあったイチジクの葉を腰につけたのです。
  当然そのことは神様の耳にも届いてしまい、怒った神様によって二人はエデンの園を追放させられてしまったのです。
  

• これがキリスト教で言うところの、人間の犯した「原罪／the original sin」で、人間が苦悩を背負ってしまう事になったのです。
  女性には「苦しみの中で子供を産む」男性には「額に汗をして働き、死ぬまでその苦労が続く」と言う罰が与えられたのです。
  

• しかし、実際のことを言うと旧約聖書の中で語られているアダムとイブが食べた「善悪を知る木」の事を「リンゴ」だと特定する様な記述はその文章の中には一切無いのです。
  これが今のように誰もが「リンゴ」と思うようになったきっかけは、17世紀のイギリスの詩人「ジョン・ミルトン」が自作の「失楽園」と言う著書の中でアップルと書いた事が一番最初だとされています。
  それ以降、この説が一般的になってしまったと言うのです。
  

• 現在、この説にたいして反論も出ていて、その中では「その禁断の果実の正体は《杏：アプリコット》ではないか？」とも言われています。
  別の説では《いちじく》ではないか？としている人もいます。

リンゴ関連項目 †

• ビタミンC・ニッカ・静岡県・青森県

記載記録 †

• 2001.00.00：知泉