自転車

し【じてんしゃ：自転車】

自転車のスピード違反は？ †

• 公道を走ることができる乗り物にはすべて『走行制限速度』というものがあります。
  ○自動車、もしくはオートバイを運転する時、道路わきの標識、路上に示された最高速度を超えて走っていけない。
  ○標識がない道路では、時速60kmを超えて運転してはいけない。
  ○原動機付自転車を運転するときは、どんな道でも時速30kmを超えて走ってはいけない。
  と言うのが基本的な規則となっています。
  

• これを読んでいてふと思うのが「すべての乗り物って言っても、自転車はそれに含まれていないのか？」と言うことだったりします。
  とりあえず、交通教本などには《ジグザグ運転》と《併走運転》は禁止すると言うことは書かれていますが、自転車のスピードに関した条例は存在しません。
  

• じゃ、どーんなに飛ばしても自転車だったらOKなのか？と言うと、実は警視庁の交通課の考え方は「道路交通法によると自転車は車両」と言う認識を出しています。
  ○スピード制限数字の下に「高・中速車」と、規制の対象となる車両の種別が明記されてあるときは「高・中速車」に含まれない自転車は従わなくてもよい。
  ○しかし何も書いてない場合は、すべての車両が規制の対象になると判断でき、自転車も車両の一種なので、自転車も標識の制限速度を守らなければならない。
  

• つまり、この法規を逆手に取るのなら「高・中速車」と限定されている道路の場合、それから外れる自転車はどーーーんなスピードで走っても大丈夫と言うことになります。
  さらに、自転車の交通違反に関しては罰金制度・当然の事ながら免許の罰点・罰金制度もありません。
  

※　道路交通法の改正により、現在は「高・中速車」等の区分はありません。また、道路交通法第７０条により、車両の運転者には安全運転義務がありますから、現実にはどーーーーんなスピードで走っても大丈夫ということはないでしょう。仮にそのような速度で運転をしていて交通事故をひき起こした場合、刑事・行政上の処分を受けるだけでなく、事故の相手方に対して民事上の保障を行う必要が出てきますが、自動車と違い自賠責保険がありませんので、すべて自己負担で行わなければならなくなります。

　自転車の最高速度については法令により定めがありませんが、これは自転車の構造から出せる速度には限界があることから、最高速度を定める法益自体が無いからと考えられますが、道路交通法にはその他に安全運転に関する様々な規定がありますので、自転車の最高速度の定めが無いことだけをもってスピード出し放題で突っ走ると、あとで痛い目に逢いますよ！！

更新履歴 †

• 2001.06.15