天正遣欧使節団

て【てんしょう-けんおう-しせつだん:天正遣欧使節団】

• 江戸時代初期、1582(天正10)年、天正遣欧使節団(てんしょう-けんおう-しせつだん)は遙々ヨーロッパへまで出かけ、ローマ法王と接見した。
  その際盛大なお祝いの席などをしてもらった少年４人は大歓迎した。元々貧しい武士の子供たちだった彼らは、イエズス会の「是非」という頼みのために藩が「こいつらだったら何が起こっても問題はない」と藩の命令で出かけた物だったが、ここまで手厚い歓迎をされるとはなんてキリスト教は素晴らしいんだ！と感激をした。
  

• シクストゥス４世(213代ローマ法王)の戴冠式にまで参加しているのだが、実はイエズス会によって彼ら四人は「日本国の王族の子孫である」と紹介をされていたための歓迎だったのだ。
  
• なぜそのような紹介をしたか？というと、実はイエズス会は当時財政ピンチでどうしてもローマ法王に「私たちはこんな遠くの国にまで布教活動をしており、このような成果があるのです」ということを指し示す目的として連れて帰ったのだと言われている。